「この子」「うちの子」と、
我が子を表すこの言葉には、親の愛情がたっぷり。
最近は、ペットにも使う方が増えてきていますよね。
家族の一員として大切な存在なんだと感じます。
先日行ったお花屋さんは、
「この子は今、旬なんですよ」と、一本一本の花や植木たちに、
やはり我が子同様の愛情たっぷりの表現。
お花だけではなく、器のカゴや植木鉢にも「この子は便利ですよ」。
やはり、お店の商品すべてに愛情をもっていることが伝わります。
ドラッグストアで、風邪薬買った時も、
「この子は今一番売れてます!」と。
お洋服屋さんやアクセサリー屋さんでも、
同じ言い方をよく耳にします。
ここにも店員さんの商品に対する愛情を感じます。
あちらこちらで、
こういう擬人化の表現がよく聞こえてきます。
愛情を表すには、最高の表現ですね。
が、その反面、「この子」と言われると、その瞬間、近寄りがたく、
その世界に入っていけない、一本線を引かれた気持ちになります。
もし、これが、銀行に行って、自分の口座からお金をおろし、
銀行員が、そのお金のことを「この子」と言ったら、
胸中は複雑です。
擬人化の連発はせず、従来通り、客観的な表現も織り交ぜていただくと、
共通認識が持てる気がしています。