言いにくい言葉に出合って、何か別の言葉に置き換えられたときは、自分の機転をほめたくなると思いますが、やはり、絶対に、逃れられない言葉もたくさん!
固有名詞はその代表格。
それを言わずして前に進めない状況に陥ったらどうするか。
まずは、予習の段階で目星をつけ、必死に練習するしかありません。
が、それ以上に、困るのは、通訳の現場で、普段自分が話している口調より、早く喋らなければいけないシーンになったりしたとき。
大へん!
口が回らなくて冷や汗もの!
かと言って、ゆっくりと自分のテンポで喋っていると、臨場感、緊張感がまったく伝わらなくて、場と合わない空気になったり。
通訳者の方にとって、言葉を訳すということと同時に、その現場の空気も同時に伝えられると良いですよね。
そのためには、声と滑舌!みがきは必須かと。
正確に通訳しているのに、滑舌わるくて、あるいは、喋り方が今ひとつ、その場になじんでいなくて伝わりきれなかったりするのは、実にもったいないです。
光る通訳者を目指してがんばって磨いていきましょう。
言いづらい言葉と出合って、やみくもに、その言葉を早口で練習するのはおススメできません。
外国語を学んだ時と同じように、コツコツと正確に丁寧に積み重ねていくのです。
成果は、練習すればするほど出ます。
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「通訳者のための滑舌レッスン」